「ご機嫌クラッチ」との交換方法

まずハンドル関係パーツとスターウィールを外します。

次にハンドル側のサイドプレートとクラッチ盤をフレームから取り外します。

次にクラッチ盤の裏側についている2本のネジを外して、クラッチ盤とサイドプレートを分離します。さらにサイドプレートに止められているワイヤー#10259を繊細なスクルードライバーや千枚通しを使って取り外します。
内蔵されているプラスチックのブッシング#10226とその下(裏側)にあるスプリング#10245を取り去り、新たに「ご機嫌クラッチ」についている口径の大きな方のスプリングをサイドプレートのハウジングに落としこみ、次に、白いプラスチック製のブッシングを直径が大きく、長い方を下に向けてスプリングの上に置きます。
ブッシングがスプリングにはまり込むように置かれていることを確認してください。 取り外したワイヤーを元通りに掛けてサイドプレート側の作業は出来上がりです。
サイドプレートの壁面やプラスチック・ブッシングがピニオン・ギヤに接する面にはオイルを施してください。

次にクラッチ盤側のクラッチボタンに隠れるように収まっている細い方のスプリング#10228を交換します。このスプリングは単にくぼみに収まっているだけで、実際にはフリー状態です。このスプリングを細いドライバーを使って入れ替えてください。
このスプリングの交換に際して、クラッチボタンをクラッチ盤から取り外す必要はありません。入れ替え後はリールを元通りに組み上げて、ご機嫌なクラッチの出来上がりです。

注1)制作年代によりプラスチック・ブッシング#10226は#13462となっています。
注2)「ご機嫌クラッチ」のパーツと従来のリール内に収まっているパーツを混合して使うことはできません。
注3)2600CI等の機構を持ったリールには#10228は使われていません。それらのリールでは#10245と#10226の交換だけを行います。

 

【有効機種】
1500C〜2601Cまでの範囲のアンバサダー各種。レフトハンドモデルにも適用できます。

もちろん70年代、80年代の製品でも上記のようなクラッチ問題が存在している場合があります。それらの改善にも役立ちます。
尚、他のパーツ群が障害となっていると考えられる場合にはご相談ください。

サイモン下村
Fishy Buisiness,Inc.